2014年9月25日木曜日

8月24日 3日満月コンサート @Rijksakdemie

こんにちは。
もび・オランダ駐在員の有川です。
0歳の娘とともにアムステルダムで生活しはじめて4ヶ月が経ちました。
娘と街を歩くと、ヘーイベイビ〜!!てな人が高頻度で寄ってきては、娘に話しかけたり、時には頬をくっつけたり(最初はビックリ…!)してくれます。

子どもという存在、または家族という単位を当たり前のことと受容する空気はとてもホッとするものです。

ブログの更新は滞っていますが…もびはそれぞれに時間をかけながらも歩みを進めています。

さて、オランダでは、『音のてらこや』という子どもたちの音楽教室を主催してきた佐藤公哉さん・権頭真由さんのデュオ『3日満月』による、子どもと家族のための小さなコンサートを開催しました。

お二人が、所属するバンド『表現』のヨーロッパツアーを前にアムステルダムに寄ってくださったことで実現したこのコンサートでは、世界各国からアーティストが集うアーティスト・イン・レジデンス『ライクスアカデミー』内の一室をお借りして、子どもと家族を中心に約25名ほどの人が聴きにきてくださいました。





権頭真由さんの透き通るような歌声、気品あるピアノに艶っぽいアコーディオン、そして佐藤公哉さんの痩身からは信じがたいパワーのある七色の声が、さらには動物のようなバイオリン!『音のてらこや』にて、子どもたちとの対話の中から紡ぎだされた曲も披露してくださいました。


カメルーン人のアーティスト、エムカルさんもゲスト参加し、セッションしてくださいました。アフリカの様々な種類の打楽器を操り、繊細な音が生みだされていました。


子どもは0歳から5歳までの7名が参加してくれました。
じっと聴き入ったり、少し驚き不思議そうにしていたり、マラカスなどの小さな楽器を音に合わせて時折鳴らしたり、または楽器を持つことをためらったり、踊ったり、戸惑ったり、子どもたちは一人一人異なるそれぞれの過ごし方をしてくれていたように思います。
私の娘は、演奏中に足を踏み鳴らす公哉さんの靴ひもをひっぱることに夢中になっていました…



コンサート後は、フリーセッションの輪が。オランダ人のイムラ君・2歳が強烈な才能を開花させていました。


親が我が子に多くの喜びを与えたいと願っていることは、世界のどこでも一緒なのだなあ、そして音楽のパワーは心身を震わせるなあとしみじみ感じたコンサートでした。

3日満月のお二方、そしてエムカルさん、子どもたち、子どもたちを大切に育ている各国の家族、皆に感謝した一日でした。





2014年2月8日土曜日

10月30日 やなかこども文庫 @HAGISO

もび主催・西井夕紀子が、谷中にある最小文化複合施設HAGISOを拠点にパフォーマンス作品をつくっていくプロジェクト「居間theater」の第5弾として、移動図書館「やなかこども文庫」に参加し、絵本をもとにしたパフォーマンスを行いました。
http://hagiso.jp/news/kodomobunko05/

遅くなりましたが、写真をアップします◎

語り・うたは東彩織さん、ダンスは山崎朋さん、そして音楽は西井夕紀子です。
13時から17時まで一時間ごとに計5回のパフォーマンスを行うという盛りだくさんの一日でした。



13時の回は、五味太郎作・絵『きんぎょがにげた』をもとにしたパフォーマンス。

まずは二階から現れた“すてきな三にんぐみ”に子どもたちは釘付けに!


にげたきんぎょを楽しく追いかける絵本の世界から、本当にきんぎょがにげだした!
どこににげた?部屋中ににげたきんぎょをみんなで探しました。
私もすっかり魅了され、この絵本をさっそく娘に購入しました!



14時の回は、ヴェ・ヴィクトロフ/イ・ベロポーリスカヤ原作、加古里子文・絵『マトリョーシカちゃん』をもとにしたパフォーマンスです。
いろいろな楽器を手にし、ことばのリズムに合わせてみんなで音を出しあいます。最後はタイミングもばっちりです。


15時の回は、せなけいこ作・絵『おばけなんてないさ』をもとにしたパフォーマンス。
白いおばけがでできた〜!


おばけの中にみんなで入って、大きなおばけの誕生です!

16時の回は松谷みよこ作、上野紀子絵『ぼうしをとってちょうだいな』をもとにしたパフォーマンス。
太鼓のリズムに合わせて、みんなでせ〜の、「ぼうしをとってちょうだいな!」

けれどもなかなかぼうしをとってくれません。

17時、最後の回は、長谷川摂子作、降矢なな絵『きょだいな きょだいな』をもとにしたパフォーマンスです。
野原に次々と現れるきょだいなピアノやせっけん、電話…目の前のパフォーマンスと絵本の世界を行き来しながら、子どもたちは懸命に観ているようでした。



5回にわたる小さなパフォーマンス空間はとても濃密で、とてもゆるやかで、とてもあたたかく、贅沢な時間でした。
“すてきな三にんぐみ”、次はどこにあらわれるでしょうか?